もてなし(Hospitality)

巷でやたらと”おもてなし、おもてなし” Hospitality と 言われているけれど。私など すれた人間からすると 利益のあることにおもてなしという言葉は間違っているのではないか。対価に対しては仕事・・・それが嫌なら 仕事ですから と、をつけて言ったほうがはっきりしているんじゃないの? と思ってしまっている。

こういう スレたモノの考え方をする人間は、プライベートの時間でさえも ボランティアとか 無償の愛とか あなたのために とか いう考え方をあまりしない・・・ともすれば 嫌われる存在になりがちであるのです・・・。そういう人が唯一気をつけるべきことは。

相手からいただいた恩恵を忘れずに・・・義理を忘れずに・・・ということを せめても 意識して注意することぐらいなのかもしれない。 注意して 注意しても・・・まだまだ追いつかないのが現実であるくらいなのだから。

と、語るのには所以があるのです。

トンプソンの友達にKENさんという方が静岡に住んでいます。

日本家屋の素敵なお宅で。Kenさんも奥様もとても人柄の良い人で、海外から訪れる人にもとても友好的なご家族です。

ある年の一ヶ月間、ヨーロッパのある国から日本に大学の研究に訪れている人をお宅に滞在させたと聞きました。 あのKENさんのことだからきっと・・・無料で何もかもされたのだろうなぁ・・・と想像できます。

ある時、滅多に人の批判などしないKENさんがトンプソンにこのような話をされたそうです。

その方の国にKENさんが奥様を連れて訪れた時に、その方にせっかくその国に来たのでという気軽な気持ちで(別にお宿をどうにかしてくれということではなく)連絡をとったらしいです。そうした時に 自分は忙しいから と非常につれない態度だったらしいです。その態度にとても残念に感じた・・・と 言ってられました。

そのとき、思いました。

自分はKENさんのように人に何かを与えられるような人間にはなれないが、与えてもらえた恩恵を 出来るだけ 当たり前と思わずに忘れずに・・・それだけは気をつけねばならないな・・・と。

ホスピタリティのマインドを持たない人間は それを意識するだけでも必死の思いです。