昨日、トンプソンがオーダーしたプリンを少しだけ味見した。美味しいプリンだった。
美味しいものは 後味がよいと決まっている。 食べて気持ちの良くなるもの。それが美味しいものなように思う。
後味のよいとんかつ、カレー、ミートソース、いなり寿司、お味噌汁、サラダ、豚の角煮・・・・そんなものたちを少しでも多く作れたらいいなぁと思うように願ってから、 上にのせてゆくようなつくり方をしなくなった。 下に下に 重ねてゆくようなイメージで 食材(大げさな言い方?)を扱うようになった。 とんかつなら 塩をどのくらいまでふるかとか筋の切り込みの入れ方とか、衣の付け方とか、油の種類をみるようになったり。 カレーなら 鶏のストックから 人参とトマトでぐ〜〜〜〜っと下に煮詰めてゆくようなつくり方をするようになりカレールウもどの割合でカルダモンやシナモンなどを調合するといけるかな?とか 考えるようになった。 上に何かをのせたり、パセリをちらしたりがなくなった分、テーブルでどれだけ地味にみえるかなぁという心配はよそに テーブルで 前よりも存在感が増したようにみえる、そんな自分の料理を自画自賛して食べてもバチはあたらないはず。
このプリンも つくり手さんは そういう気持ちを込めて作っていると私は 感じた。 美味しかったし。テーブルの上でも 華やかさには欠けるけど 存在感があった。