和食

家人から今日は 簡単な和食でいいよ。 と 言われると 分かってないなぁ・・・と ちょっとムカっときてしまう。

 

簡単な和食など あるわけがないだろう。 と ただトマトを切ってお皿に盛るとか。納豆をかき混ぜてご飯と出すとか。豆腐にネギをのせたものばかりで 構成できるのならいいけど。それじゃあ 成り立たないのが和食なんで・す・よ! と 怒るくらいなら作らなきゃいいのに。

魚屋さんに行った。 「皮をぱりっと焼けそうな白身の切り身 今日は何がお薦め?」 と 「銀だら いいよ」と 二切れ買って出ようとしたときに 視界に飛び込んできた ものがあった。 「金目鯛のあら」 と書いてある。 キレイだなぁ 美味しそうだ と 食べたいと それこそ 食指が動いた。 「これ 買ってく。 どうやって食べるの?」「ん? アラ煮 だな。 アラ煮 うまいよ」 「そうか わかった 本みてやってみる」

煮立ったお湯で まず サッと湯がき 臭みをとって 冷たい水で洗う。 そして 割合でいうと 水1 酒1 みりん1 醤油1 に従って 魚の煮付けをする量を 目分量で合わせる。 一匹分のアラならば半カップずつの割合でよかったかな と思う。 それに生姜の薄切りにしたものを好みな分入れて まず 強火で煮立ててから  少しずつ 魚のアラを 煮立ったものに入れてゆく。ポイントは 入れた瞬間に 魚の色が サッと変わるように。 そして 全部入れ終わったら 中火(中の弱)にして 落し蓋に蓋をして 魚に味がしみるくらい煮る。 時間でいうなら 30分もいらないかもしれない。昨日は 一回目は魚のアラ煮と豆腐を昆布出汁で茹でたものを 合わせて食べた美味しかった。 今日は そこに 昨日から 茹でた大根を入れて炊いたものが 一皿になる。

銀だらの切り身を焼いたの。 南瓜のグリルにオリーブオイルをかけたもの。 サラダ。 湯豆腐に金目鯛のアラを添えたもの。 つけもの ご飯。 チーズと海苔。 お皿が 1つずつ 違う。 一緒くたにできない。 これが 和食のつらいところ。

でも 和食は 美味しいなぁと つくづく思う。 いや 和食だけじゃなくて 適切な手間をかけてあげなきゃ 食べ物は うまくなってくれないんだ・・・と 最近は わかるぶん。 わかってしまうぶん 手が動いてしまうし。 また・・・ 美味しそうだ と 思うものを 前よりキャッチするようになってしまったと 思う。

いまは どんな魚も 美味しいといえば 美味しいですが。 金目鯛のアラ 美味しかったぁ。