気づかれている方もいるかもしれませんが、一度リニューアルしたHPはまた元のさやに戻りました。
18年間 てくてくと一緒に 歩んでまいりました 小林さんのもとに出戻ったのです。
ちょっと これには 理由(ワケ)がありまして、 新しくお願いをしようとしていた相手は 一言でいうと 信用のおけない人であったのです。
それに気づき、 ありゃりゃ どーしよ? と どこかで 自分を また やっちゃったの? オマエはおバカだなねぇ・・・ と呆れている自分がいました。
が、 まず 支払ったお金を返してもらうために
その人物が置いてゆき その会社の名前で営業をしている 名刺に電話をしました。 代表とお話をしました。 その人物は 実際に その会社では働いていることが分かりました。
会社自体が その営業と名乗る人物と同じレベルであることを想定して、半ば諦めながら 事情を伝えてみると その会社の代表は すぐに菓子折りを持ってやってきました。
そこで 小林さんも同席してもらい 3者面談。
いつもは 好々爺(?)の 小林さんは そのときばかりは びっくりするほど 攻撃的な姿勢をもって
「これは出るところに出たら 訴訟問題ですよ。そんな従業員をかかえる御社は この問題をどう考えているのか?」と 切り出す。
そして こう続ける
「いいですか? このスクールは 小さいながらも 18年間近く 浮き沈みの激しい 英会話学校という事業を 行ってきて 今回 こういった形で、自分たちの建物に 移転まで果たせたんですよ。 それが なぜだか分かりますか!?」
私と その代表は 目を丸くして 小林さんの次の言葉を ジッと待つ。
「・・・それは!ひとえにですね・・・シブいからですよ(ケチだからですよ)!」
・・・ガクっ! と 代表も 私も 二人でなった。 絶対になった。
顔を真赤にして、「ちょっと・・・! 聞き捨てならないこと言わないでよ 小林さん。 それなりに 支払は まぁ 大盤振る舞いではないけど 無礼のないようにしてきたつもりよ^m^;;」 と タジタジと反撃するわたし。
「まぁ それは 冗談としても こうやって やってこれたのは それなりに 色々なことがありながらも そこから学んで なにかしらの工夫をしながら やってきたわけですよ。それでいながら未だ、このSというような人間の単純な詐欺めいた行為を見抜けなかったのは、まぁ水上さんの甘ちゃん気質は まだまだ 修練が必要ということなのでしょうけれど。しかし、それでもまだ これは 出るところに出たら 訴訟問題になります。 お宅の会社も そんな社員を抱えてと信用問題になりますよ」
一瞬、固まる 代表の顔。
・・・と、そこで 何故か なぜだか わからぬが 私の頭上に 経験値という 糸が降りてきた。
ここは 私も 小林さんと 同じトーンになっては あかんな。
そして 小林さんも そうさせるために この人 わざと 荒くれた演技をしているな。と 察知した。
そうすると 私の口から こんな言葉が スラスラと出てきたのだ。
「・・・まぁ このSという人にも まだ将来があるのでしょうし・・まだ 30代ってとこでしょ?」
「はい 37くらいになります。 子供も一人います。 子供がいながら こんなことをして オマエは 恥ずかしくないのかと僕も 本当に腹立たしい思いがしてなりません」と 社長。
「 わたしは まず 全額返金を望みます。 ですけれど この人 きっとお金使っちゃったと思うのですよね。 お金に忙しいから こういう行いをしたのでしょうし」
「・・・と、思います」
「 彼からの直接の全額返金を望みますが、 御社全体で この事柄を改めて省みて、どうすることが一番よいのか・・・ 次回 お会いする時まで 決断されてきてください。 もし いよいよになれば 私は こうやって すぐに挨拶に来てくださった 社長の姿勢を信じて 御社の埋め合わせを持った提案というのも 聞こうかとも考えています」
と、 次の面会の約束をして お別れした。
そして いい知らせを持ってきました。と 次のミーティングの時に笑顔で その社長はやってきた。
お金は それから やく一ヶ月して 返戻された。
あの時、 なぜに 天からの声が聞こえてきたのかな? と 回想してみた。
あれは 天からの声ではなく 自分の経験からの声だったのだ。と 思った。
思えば あまり 言いたくはないが ある人間のみみっちい詐欺行為のおかげで 大河ドラマのように続く年月で、精神的、金銭的な損害を受けた経験を40代にしたことがある。
すっかりそれで 人間嫌いになったようなダメージを受けていたようにも感じたが、こういう時に あの苦々しい経験が効いたわけ?と
いいやん・・・ けっこー 得難い経験できたやん。と 初めて おぞましい経験を肯定的に捉えることが このたび あった。
その経験が 私に こういう言葉を とか ああとか 頭で考えさせたのではなく・・・ ある妙な・・・諦め感。 自分を笑っている 半ば なるようにしかならん・・・という あきらめ感 が 自分の 本音とは違う演技めいた言葉を 吐かせたのだと 思う。
でも 本当は 失敗は少ないに越したことはない。