こんな時代がくるとは

20年前は、トンプソンの近しい親族は来ることはあっても、遠戚が友達を連れて日本を訪れることなど想像しなかった。

バブルははじけていたといえども、ずっと日本円は強いままでいくものか? と幻想を抱いていた。

が、時の変化って こういう風にくるのか。と 驚くことがここ数年続いている。

まるで水の一滴 一滴が風呂桶に溜まっていって、いっぱいになって溢れ出すように物事の変化は表面に現れて、そこでやっと私の知ることとなるのか・・・。と、疎い自分に苦笑いしている。

安い日本円のおかげで、ひっきりなしにトンプソンの親戚、遠戚 そしてその友達がやってくる。Millennium世代ってなぜかグループで動きたがる。グループで来て一時たりともそのグループから離れて行動しようという考えがまるでないように。

今回はラグビーワールドカップでトンプソンの従兄弟の娘さんがやってきた。彼氏とまたもう一組のカップルと。

札幌にやってくるのなら一度も会ったことのないおじさん?というの?父親の従兄弟に会ってみたいと連絡をとってきてくれた。

彼氏と二人くらいなら、どこか円山の美味しいところで会おうか?と当初は計画をしていた自分たちだったが、どうもあちらはもう一組のカップルとは行動を別にするわけにはいかない・・・と言う。

おいおい・・・もういい年齢になった私たちとしては、年下と会った以上は割り勘というわけにはいかんのよ(涙)そのあたりを忖度してよ。カナダ人ってさ 年上に会う時も ご馳走になってしまうのではないか?とか想像 配慮しないのかい? と 私はおもわず、カナダ人の夫に聞いてしまった。 夫も 自分たちの時代はどうだっただろうか?と記憶が遠すぎて思い出せずにいながらも。まぁ しゃあない もうこうなったら 円山で気取っての夕食は却下してススキノの焼き鳥屋に変更! と 月曜日大雨の中、焼き鳥屋に向かった。

そして 結果としては とっても楽しい時間だった。

みな とても気持ちのよいカナディアンであったし なにより かにより 東京で数日過ごし、札幌で4日滞在後、翌日京都に向かうその30代カナディアンたちは、日本がとっても素敵な国で驚いている。すっかり日本のファンになった。とまで言ってくれるのが 嬉しいではないか。

すっかり気をよくしてしまった私は、そろそろお会計にしてもらおうかなと思っているところお皿を下げに来たお兄さんに、同じワインもう一本と頼んでしまう。

・・・と、こうやって時の流れで変化をしてゆき。札幌のこの10年後は いったいどんな街になっているのだろうか!と。すごい国際都市になってしまうのではないの?などと妄想を始めてしまう。

聞くところによるとフランスのワイナリーが北海道の土壌に目を付けて参入してきている?こようとしている・・とか。 ワイナリーが垢抜けてくると、飲食産業のレベルもまた がーんと上がる。そうなると色々な産業がそこに合わせて向上してくる。

これからは 北海道の時代がくるのではないか・・・ 地球温暖化を危惧する自分と、しかし地球温暖化ゆえに北海道にフランスからのワイナリーが移ってくる時代の変化を、どこかで期待してしまう自分と・・・複雑ではあります。