大殺界

大殺界占いというものがあり、それによると 私は去年、今年と大殺界に入っていたらしい。

そういえば、この数年 身体(しんたい)のある箇所の不調にみまわれ 命に別状はなくとも

生きていることが辛い。と 思うレベルであったのは確か。

色々な 医師を訪ね、自分のこの苦しみを救ってくれる人を 必死の思いで探し求めた。

希望の光を求めて その姿は タロット占いの悲愴感漂うカードそのものであったのかもしれない。

やっと、任せてください。と言ってくれた先生と出会い 手術をし、まだまだ本調子ではないけれども

少しずつ その調子に身体を合わせられるようになってきた。 それだけでも幸せである。

去年 今年 と振り返ると その前の数年間のPreも含めて しんどくはあったが

まず 病で辛い という気持ちを 理解できた。

治らないかもしれない。という心理状態がこれだけの精神的負担になるのかということも遅まきながら知り・・・

その苦しみを持つ方々の気持ちを 少しは慮れる その距離には近づけたのかも、しれない。

 

ただ そんな暗黒の中でも 一つだけ 自分で自分を褒めてあげたいことがある。

この2年間 身体が辛く 集中がなかなか続かないながらも これまでにないほど 机にむかっての勉強をしていた。

机に向かう集中力も、記憶力ももともとなかったところに益々軽減されてしまった中での勉強である。

でも その時間がなんとも愛おしいのだ。 身体に力が入らない分吸収力も、乏しい。 それでも勉強することが楽しいのだ。 知らないことを 知る喜び。

その喜びを知れたのは なぜ なぜに こんな時期だったのだろうか。

と、振り返ると そんなに 大殺界も悪いものではないかもしれない。

ただ 身体の健やかさは 本当に 大切だと痛感した 数年だった。(まだ 完了ではないか・・・)