私世代の人(昭和40年代初めころ生まれ)は、金ぴか先生という人を知っている人もいるのではないか?
進学塾の人気講師がやくざの様な出で立ちで、刀を片手に塾生に教えるというパフォーマンスで一躍有名になった人だ。
金ぴか先生というニックネームの通りに、私生活も金ぴかのイメージを打ち出してメディアで騒がれていた。
何台もの高級車。どこで買うの?というような成金の人にしか理解できないワードローブ。でもその先生の教える授業((英語であったらしい)は 生徒の人気を呼び、一コマ数百万円からの対価が生じたという。
そんな人が、数年前に生活保護を受給し、最後は栄養摂取不足のような状態で亡くなった。となにかで聞いた。
時代の流れとともに家計が破綻しても高級車を買いたい幼稚な駄々っ子のような行為に奥さんに愛想を尽かされ
ひとりになってからの晩年は、お酒とたばこの覚醒で体の痛みを忘れるように暮らし。食べることもせず そうやって体を蝕んでいかれたというようにきいている。
しかし・・・食べなければだめなのに。 この 食べるという大切な行為を最後までしっかりと出来る人がどれだけいるのだろうか。と、家族の顔ぶれをみても、男衆は落第点もらうに違いなく。高齢になり一人暮らしをする実母でさえも、ちょっと油断すると 白米に明太子だけというような夕食をとっている姿にあれやこれやと勧告を与える。
時には作ったものを差し入れするにしても、料理は最後までがんばって自分でしたほうが自分のためになると甘やかさないようにしている)
しかし、 金ぴか先生が痛みを忘れたいためにお酒を飲む・・・という その気持ちは分かる。分かってしまうのも危ういけれど、お酒との付き合いも30年以上になってしまうと どこかでお酒に対して快楽よりも痛み止めのような苦痛を和らげる役割を求めてしまっている・・・そんなモルヒネのような役割をお酒は自分に果たしてしまっているために、摂取量と 一緒にとる食事のバランスには、結構注意をしている方だと思う。
食材の求め方、食事の作り方、くりまわしかた。 基本的なものでいいから ご飯を炊いて 野菜を使ってタンパク質とあわせて副食をつくり、酵素の豊富な味噌でみそ汁を作れるくらいのことを 男の子にも教えなければならない、そんな時代だと思う。
塾で勉強を教えることは得意だった金ぴか先生も、そこのところを教えてくれる人は誰もいなかったのだろう。
自分でものを作り食べれる力を持たないと、生きていくことは難しくなる。外食だけだと年齢を重ねたときに立ち行かなくなる。オイシックスでもなんでもいいから、自助努力をすれ。と、夫より先に逝かなければならなく、また後添えの希望のなさそうな場合には「食べる努力しなさいよ」と遺言を残すかもしれません。
この写真は 我が家の台所に掲げているスローガンで thinking of you これは相手だけではなく自分のことも考えて・・・と食事作りだけは コツコツと続けてます。はい。