不気味な画像はこれ、先週庭の大木の根本だけが残っているのを、トンプソンと二人で取り除いていた時に 死んだ木の中から うわッと出てきた代物たち。 キャー!!なにこれ!と 大きく後ずさりしたものの・・・あれ? これって 昔 O太郎君がスクールに公園から拾ってもってきたあの幼虫と一緒じゃないか? ということは これは いずれはクワガタにかえる幼虫だよ。 ・・・と しばし冷静になる。
幼稚園児だった彼も もはや 中学校3年生。 もうクワガタ捕まえて嬉しがるような年でもないとは思うけれど。 喜ぶんじゃないか?・・・と、とっておいた。
で、写真で送って いる? と聞いたら、丁重に 「もとの場所に優しく戻しておいてあげてください」と大人な返事が返ってきた。
虫の死骸や あんな気持ちの悪いものをスクールに持って来ては私に怒られ。そしてレッスンも集中できず・・・ 落ち着かず。時にはネイティブの講師から 私も悩み相談を受けたりしていた あのO太郎が・・・ なんだかの学校以外の模試テストで英語の順位が2位になったと 先月その結果を嬉しそうにみせてくれた。
数学 国語 英語の 3つの数値があの 円で表わされていて、あまりにも 国語と数学の数値が英語と比べて ひっこんでいるから 「これ まずいじゃないの?O太郎?」と私が尋ねると。
「違うのこれ。数学と国語は平均点以上とれているの。でも 英語があまりにも点数高いからこうなってみえるだけ」と言う。
「へええ。すごいじゃないの キミ」と私、驚きながら じゃ やるか と演習を始める。・・・で
この 数年間 変わらず 一徹していることは 彼は まず ノートもとらない。演習とか もう スピードがありすぎて 字も書かない。というか書けない。
最初は 書きなさい~~~! と やっていたけれど。 ある時から 私は 悟った。
これが 彼のやり方なのだ。と。
そして 例えば、 Y君が じっくりとじっくりと 問題を読みながら 点数につなげていくタイプだとすると このO太郎君は 瞬発的に答えが頭の中に閃かないと もう そこで ストップ。 それから 思考が止まる。消去法とか こうではないか? とか 攻略とか あまり彼には関係ない。けれど すごい ものが天から降りてきたように いい訳をしたり、解答率が高くいくようになってくると もう 水がなみなみと漲っている。という状態になっているということ。
だから 彼との演習は とにかく スピードをもってリズムをつけて 彼の閃きを促していくといったことにしている。
字を書けとか もっと考える力を養いなさいとか そんなことより数をこなして 彼の頭の中にごっちゃごちゃとあちこちに乱雑に溜まったものが 噴火していく様子。 整理して 字をきれいに書いて 構築して とか そんなやり方は彼には 当てはまらないんだな。・・・と 思うようになった時と 彼の成長時期が重なったのか・・・すごいことに いま なっている。
そんな風になっているというのに 私の中では いつまでも こんな幼虫を追いかけていたO太郎のままでいたのだから 笑ってしまう。
やさしく元のところに返しておいてあげてください。・・・か なんだか この私が 諭されてしまったような気持ちになった。