Wrinkle and deep line

弟の奥さんがエステサロンをしていることから一か月に一回、ボディと顔のマッサージを課しております。

先日、その義妹が「あつこさん、今日はすごい皺が目立ちましたよ。ここ ここの眉間のところ。いつになく 深い縦皺がくっきりと」と最後の方でキツイ一言をぐさりと。
「あらっ! そう? 気をつけなきゃ・・・なんだろう 原因は、あ!」…と必死に原因を探す自分。
「あれかもしれない…ここ最近、寝るときにさ…救いようのない内容の本を読んでいたのよ。それを読んでいるときにさ…わかるのよ。自分の眉間にすっごい皺が寄っているのが。それでも興味があるから夜の、もう目も見えないような時刻に老眼鏡かけて必死の形相で読む自分のことを ああ…いまの私の顔って、もともと良い造りでないところに ますます 悪いものが刻まれているような気がする。と、思いながら活字追ってたわ確かに」
「そう、それですよ。夜は救いようのない暗くなる本は読んじゃ駄目ですよ。いまだからなんとか皺伸ばしできるかもしれないけど、これが慢性化した暁には、もう手遅れですよ。すごい形相の人になってますよ」
…と、この弟のお嫁さんは 身長150センチより小さく小柄で、可愛い顔に似合わず、言うことがきっついのが特徴のヒトであります。

 しかし、彼女の美容にかける意識はズボラな私に、色々とアドバイスをくれるので、ズバリ本音のアドバイザーとしてありがたく聞いております。
 
 …そうか… そうかもしれない。 図書館から無料で借りれることをいいことに、自分ではおそらく購入しないであろうようなジャンルの本を借りてきて、ここ一週間ほど読んでいた。
そのタイトルも 「すすきのの女たち」 という夜の世界で生きる人たちの実話に沿った一冊だった。
 自分の知らない世界は気になるもので できれば やくざの世界も知ってみたいと思ってはいたけれど
すすきのの女たち を読んだくらいで、眉間に皺が刻まれるくらいなら ヤクザの本など読んでしまったら 一体、どういうことになってしまうのだろう…と 実話に基づいた感じの ノンフィクションはやめておこう。と、思った。
いや、結末が明るいとか 読んでいて 笑いを誘うとか 光の感じるようなタッチが入っていると どんなジャンルのものでも義妹に指摘されるような皺は避けられるのかもしれない。が、 読んでいて くらああくなるような 泥沼に入っていくような内容の本は、これからは夜に読むのは避けよう。

 あのスマホも寝室に持ち込みは禁止した方が良いというのも分かる。 検索で「水原」とかうとうものなら その内容に寝る前、どっぷりと浸かってしまい… それが 眠りに繋がるのだ。
 寝る前の 時間は 良い眠りに繋がるものを、これからは心がけねば。