いいよ! と 一言で返す時に Rock and roll と 言ったりする
英語って不思議。
お休みに 辛永清さんという方の書いた 「安閑園の食卓」という本を読み直していました。
いい本やなぁ。と 何度も読みなおしてみたくなる一冊。
台湾の荘園で育った作者の大家族の暮らし方や 食の生活を綴ったエッセイ。
このお話を読みながら 7月に一緒に過ごしたシンガポールからのご一行から聞いた話にも 思いがはせた。
この作者と同じ 福建省出身のシンガポールからの5人は
若夫婦二人はシンガポールのスイス銀行に勤務。
若夫婦の夫のお母さんも仕事をしていて、お母さんのお姉さんと妹も職を持っているという。
お姉さんの方は 美容師で、いまは セミリタイアしたように1日2組しか受け付けない美容師で、大家族の料理係と言っていた。
興味深い話で、若夫婦の奥さんが語って聞かせてくれたのは
「シンガポールはとても物価が高いのよ。だから 家族一丸となって生活のお金を協力しあって、暮らすの。そしてね シンガポールの一家に料理人は一人しかいないの。 その役目は アンティ(彼女には義理の母のお姉さん)一人が受け持っているのよ。
アンティの料理は すごく美味しくて。皆大好きなのよ」
と、そのアンティは 滞在最後の日の昼食に色々な料理を作って食べさせてくれた。
時間がないから こんなものしか作れないけれど。こんど シンガポールに来たら 自慢の蟹料理を披露するわ。と、本当に行ってご馳走になりたい。
大家族、家族が皆支えあっている 彼女たちから 私は いいエネルギーを感じた。
今の日本にはない この エネルギーは、私の子供時代には まだ残っていたものだったな。と 思った。
私は こういう感じ 実は好きなんだよな。と 昭和の日本を懐かしむ。 こういう エネルギー 家族の絆 というものに 淡白そうな西洋の人だって 家族というものを すごく大切にする人はする。
もっと 家族というものに 積極的になってもいいのではないかな・・・これからの 日本の暮らし方も。
出世して 立派な会社に勤めて 云々だけが 家族の誉れというわけではなく
今日のおいらの日銭が家族の何かの役に立つ。と 思えるような暮らしだって いいもんだと思える日本になれたら もっと 風通しよく 社会の空気も活力がもどってきてくれるような気がする。
皆が協力しあうお金で 家族の一定の生活水準が保たれ。稼ぐ力のある人は それは それで 贅沢な余費として使えばよいのだし。
社会主義的で批判されるかな この 受け止め方。