Aromatherapy アロマ(香り)を放つ植物油を用いて、リラックスや、幸福感や治癒を促進するための補完代替医療の一つ。
香りの存在は 病気を癒す力があるくらい影響力があるんだ。
いい匂い 悪い匂い 危険な匂い 強烈な匂い 夕餉の支度の匂い
無味無臭にしたくとも できるわけがない そこに生命があり 生活がある限り 匂いは 常にそこにあるから
匂いをやっつけようとか、消す意識よりも 匂いを 香りのレイヤーを 楽しむ工夫をしたほうが 香りのマジシャンになれると思う。
病院に行った時、隣にいらした ご婦人から 病の匂いを感じ取ったことがある。 人が病むということは そういうことでもあるんだな・・・と。 病を持った体を 労りながら 風を通し 風にあて 水を使い 洗い清め そして 病の部分の機能を 徐々に 徐々に戻してゆくように・・・ と 匂いの存在は 私たちにたくさんのことを伝えてくれるメッセージでも ある。 それが 匂いの存在する確かな意味。
無理やり消そう なくそう もとをたとう! と してはいけない。
朝の線香とトーストのこんがり焼ける匂い。
春の光と グレープフルーツの匂い。
仕事でくたびれた1日の終り、色々な場所に行った衣服にブラッシをかけて ちょっと 風にあててから クローゼットにしまう時の匂い。
洗濯物の干し方が うまくいったなと思える時の ふかっ!とした衣服の匂い。
土にかぶさる湿った落ち葉の匂い。
耳をひっかきすぎて 傷ついた皮膚の あちゃあ とする匂い。
夏の始まり 夜に窓を開けた時に 流れてくる匂い。
生活の中の ひとつひとつの 匂いが その人を 取り巻いてくれる。
強い香水や ヘアスプレーや 強い洗剤の香りとか 化学的な匂いで消すことに 早まわりをせずに。
ひとつ ひとつの レイヤーを大切にすると その人から いい香りが漂うような気がする。
悪い臭がするなと 思ったら まず 風にあてて 洗ったりと、 とりのぞくことを試みて。ゆっくりと 自分の生活の匂いを重ねてゆくくらいで いいんじゃないの?と。
そんな匂いがしているわけでもないのに とにもかくにも 強い洗剤の力をかりて安心してしまわれると 周囲では ちょっと あの 窓開けていいですか?と、なってしまう。
あと、 デオドラントなんとか や 強い香水を頭からふりまいたの?と思われるほど つけてしまうと その人らしさが 失われて いい匂いになりずらい。
知人に三人ほど 常によい香りのしている人達がいる。
その中のお一人が こんな意見を述べてました。
「香りは 直線的じゃないほうがいい。 香水をつけるのなら その香りの石鹸から使い、ボディクリームを使い そして 最後に ほんのちょっぴり 香水を。くらいの気持ちで 重ねて着てゆく感覚で」
だそうです。