one of the amazing things. すごいコトのひとつ。
に、辰巳芳子さんという人の料理本がある。
この人の書いたものの通りに 作ったものは 全てといっても良いほど 美味しいと家族から褒めてもらえる。
まさか これは 美味しいなどとはいってくれないだろうな と思いながらも
大根を無駄にしたくないばかりに ふろふき大根を作ってみた。
小さい方の本に その調理法が書いてあり コトコト 忠実につくってみたものを
昨夜、夜10時を過ぎてのいつもの夕食に出してみた。
塩分で水気を出したキャベツとトマトをサラダにしたものと、インゲンを牛肉で巻いて焼いたもの。 納豆の味噌汁に 1日置いたふろふき大根にお酒と、砂糖ちょっとと 塩、薄口醤油 そして 酢を入れた出汁をはり そこに柚子胡椒を ちょっとのせて出してみた。 そこに 大根の糠漬けも 出した。
きっと ふろふき大根と 大根の糠漬けは 手をつけないのだろうな と 思いきや。
驚きなことに 美味しい 美味しい と その2つの品を パクパクと絶賛し食べている。
辰巳さんという人は すごい人だと 再度 深く 深く 感心した瞬間。
この方の料理には 何があるのだろうか? と 日本人のDNAが含まれていない 味覚の上にも 美味い と 納得させる力は 情緒や 母の愛情や 料理のレシピを創りあげなきゃ!といった類の勢いのみでは 追いつかない何か もっと 理性で裏打ちされた 道理が しっかりとあるのだと思う。
写真にあるこの大きいほうの本を買い求めた15年位前には、この本に書いてあるようなレシピを忠実に作れる人なんて、きっと 恵まれた 精神的にゆとりのある専業主婦の人しかいないんだろうな・・・ 私にとっては、死ぬまでかなわない夢だろうけど眺めているぶんには、いいのだし。くらいに思っていた。
でも、眺めている内に この本に書かれている こんなに美味しそうな料理を ただ眺めているだけで 死ぬのを待つのは せっかく生まれてきたその生きている時間を無駄にしていることだと やっと思い立った。
と、それにしても 本からだけでは学べない基本的なものを身につけようと まずは 料理の 教室に通うことに決めたのが 少し精神的にもゆとりの出来た数年前。
良い先生にも恵まれた。 私が 辰巳芳子さんの本を バッグに入れているのを みつけた先生は、「敦子さん、私も辰巳さんの本に出会って 料理の世界に入ったんですよ。この人の 料理の講習会に1回行ったことがあります。 感動しました」とおっしゃっていた。
小滝先生との出会いは 辰巳さんの本が始まりだっただけに そんな話を聞けて嬉しかった。
少しずつ 少しずつ 作業に身体もついてくるようになって 辰巳さんの書いてある本に近づく料理が出来るようになってきた。
ふろふき大根まで チャレンジでき、しかも それを 美味しいと言ってもらえたのには 驚いた。
料理って 難儀に思わなくて済むような人には 罪の少ない もしかすると 自分の身近な人を ちょっとだけ幸せにもできる ありがたい趣味になれると思う。