お庭拝見

 お宅拝見は適わずとも、北海道の夏の間はあちらこちらのお庭をみれることが楽しい。

お庭づくりの上手なお宅の前で 長い時間佇んでいるわけにもいかず 横目で通りすぎるくらいでも。時に 立ち止まらずにはいられないようなお庭もある。

 あれは 何故に何故に 起こりうるのだろうか。

 一坪くらいしかない面積の中で 人の目を惹きつけてしまう庭もあるというのに。

 一方では せっかく立派なお宅の前の面積に 私の知っている限りこの3年間は 毎年花達を入れ替わり高そうな鉢に植え なぜだか 全ての花達がうまく盛りを迎えなく枯れてしまうか、元気がなくなってしまい。それを とても潔く捨て 違う花たちを植え替える。
 定期的に鉢にディコラティヴにたっぷり盛られた植え込みは どこかの会場の前に置かれている ****様 と名前が書かれているような あれを思い起こさせる雰囲気がとても残念な感じに見えるお宅がある。

 勿体ないなぁ と そのお宅のお庭の前を通る度に、なんとか どうすれば この庭はもっといきいきとしてくるのだろうか。お金にものを言わせて Gardening プランナーと称される人にお願いしてみたほうが労力も無駄も省けそうなのに。と、余計なことを考えている自分がいる。

 他人様の余計なことを考えるより 自分の庭の草取りでもしろ。と思いながら
この庭が うまく まとまらないのは やはり 土なんだろうか。と 眺める。

 雪国の山の坂道にある住宅は 駐車場確保や雪解けの速さの考え方からか 家の前をアスファルトにする家が多い。

 そのお宅もその1つでありながらも ちょっとした庭コーナーにしようと建築の時に考えたのか台形型の土の入った立ち上げコーナーが道路近くにある。 

 せっかくなのだからそこをもっと活かすと庭造りのとっかかりが出来るような気もするのに。どうも家主さんは家の前を飾ろう。華やかにみせよう。と頑張りすぎている感がある。

 そこに躍起になっている内は高額な投資も無駄に終わっているんだろうなぁ・・・と 自分のことも省みるモデルに、恐縮ながらも使わせてもらっている。

 華やかにみせたい と躍起にならずに 土作りに専念し 苗作りも楽しみ 草花の声を聞きながら オーケストラのコンダクターのように せっせと工夫している庭は よい統一感がうまれている。声が聞こえてきそうな庭 を 作るのには どうすればいいのだろうか・・・と
良い面を教えてくれる庭も 発見を教えてくれる庭も ただただ 見入っています。