青空に柿の色

トンプソンの20年来の友人を訪ねて静岡に行ってまいりました。

50そこそこだったKenさんは70歳になり、40前だったトンプソンは60歳になりました。 それでも いつまでたっても 二人は嬉しそうに 友達です。
国が違っても 時を隔てても 友情を持てるということは 幸せなことですね。

こちらのお宅に行くと いつも心が洗われるような気がするのです。

奥様のみさ子さんは、Kenさんと同じ年の70歳。 20年前の時には パーキンソン病にかかっていたKenさんのお母様、みさ子さんにとっては義理のお母さんを気負わずとても自然な様子で介護されていた姿を思い出します。

温かな介護に包まれながら10年以上前に見送られ それから 二人で 海外へ旅に行かれたりするような時間も生まれました。 お二人の長男さんは あの 世界で活躍している「がまるちょば」の赤いモヒカンの人で 彼らのステージをみにヨーロッパによく行かれてました。

そして それも落ち着いた いまは 母屋の離れにある 以前 Kenさんのお母さんが暮らしていたおうちに みさ子さんの98歳のお母さんが暮らし、皆で支えて一日 一日を 大切に暮らしている様子が また とても 自然で・・・ Kenさん曰く、自分の母親の時には みさ子に本当に世話になった。感謝しているから当然のこと。と 肩にまったく力がはいっていなくって。

 青空に柿の色が とても映える 秋の風景に、こんな 日本の姿をなくすことはないよ。と 私にはない 老後の姿ではありますが。 でも 母のことを思うときに 日本のよき姿・・・ 少し 親孝行したいものだよなぁなんて 明日には消し忘れているようなことを一瞬、思えたりもしました。

 それでも
 これからの 自分の生き方というものを 考えさせられる そんな 訪問の時間を持てました。

 旅は 移動は 好きではないけれど でも このような 貴重な時間は 転地療養と同等なくらい 目線を変えると 日常に慣れきった心にじんわりと何かが効いてきます。

 Kenさんのお家は 昔からの和風のおうち。 台所を中心に 家族が 暮らしています。 こういうおうちが 理想なのは きっと 20年くらい前に 初めて訪れた ここのお宅が 自分の心に残っているからだと思います。