この夏の大きな課題。 昭和初期のアンティークと呼ぶと聞こえはよいものの。見る人によっては ただのこ汚い棚としか映らなかった食器棚にヤスリをかけて、ペンキを塗りなおしました。もちろん主導はトンプソンでしたが 二人がかりでの作業です。
とても 大変でしたが へとへとになった体で見上げた奇麗にお化粧された棚の上には、もう少し優しさを込めて食器を置いてみようかと、トンプソンの実家から送られてきたものの中に 大量のリネンがあったことを思い出し。
洗濯しアイロンをかけて それらを夫々に合うお皿の下に敷きました。
少し優しさが空間の中に生まれました。
トンプソンの母親はとてもエレガントな女性だったのですが、彼女はきっとこういう気持ちで物を扱っていたのかな。とか、思い描きながらお皿を置いてみました。
私のする仕事には 常に雑味が残ってしまうのですが。 それは それなりに 義母を意識して作業をしてみました。
これまでとはちょっと 違う風合いになったかと・・・これを維持出来たら良いのですがね。
義母は 人からいただいた もしやすると 趣味の合わないものでも その方が誠意をもってくださった気持ちの入ったものなら 美しく飾ろう 大切にしようと 工夫するような人でした。物だけではなく生き物に対しても 優しさを添える姿はエレガントなんだなぁと 教えてくれた彼女に感謝です。
もう少し 色々なことをお話ししたかったと・・・・ 彼女が亡くなってから 意を決して勉強をし始めるような そんな後悔を 持ちながら それでも いつも 彼女のことを思って 暮らしている毎日です。