ちょっとだけテレビで観たことで。あのハヤブサ号というのは、名のなき一人一人の職人さんたちのパーツで作り上げられたものだとか。(当然・・・そうなるか) で、その技術度の高さ、精密さは大したもので、やはり日本の職人技術は世界でもトップレベルなのだ。という人々の感心を呼び起こさせるような内容のものだった。
そして、数日前かな、ヒアリングの練習で、Cameron Herold という人の Let’s raise kids to be entrepreneurs というものを TED(YouTube)で 聞いていた。
内容は、ご本人は起業家であり、あまり学校の成績はよくなく勉強は嫌いであったが、家族は自分に起業家であれという育て方をしてくれた。教育を “Being entrepreneur “ 企業家であること ということに焦点をあてているわけだからして、どうやって物から利益を生んでゆくか。ということを親は徹底的に子供に仕込むのである。
マンガ本を 比較的お金の困っている友達から買い取り、裕福な家の子供に 50セントあたり(約50円)を上乗せして売る。 クリーニング屋さんのあの針金ハンガーを集めてお金にしたり 7歳の頃から色々なことを始めるのだ。14歳の時には ゴルフ場の仕事を夏休みのバイトに友人たちは始める。が、彼は 一日中、同じグループについて 日当幾ら(確か10ドルくらい)しかも貰えないのに対して、 ゴルフ場の坂道になるような辺りで待機している。そこで 何組かは(カナダなので)たまに カートもキャディもつけていないような人たちがいる。その彼らに 重いゴルフバッグを 一回1ドルで運ぶというサービスをして 一日中、それらしき人たちのいる丘の麓をめがけて走り回らなければならないながらも 友達の2倍以上は稼いだ。というような話だった。
おちのところまで まだ聞いていないけれど。 そのうちに彼は人を働かせて利益をそこから生むことを覚えてゆくのだけれど。 で、子供たちにも もちろん 医者になれ 弁護士になれと教育するのは悪いことではないが起業家になるための教育をもっとするべきだ。というようなことだったと思う。(もしも私のリスニングに間違えがなければ)
でも・・・ なんかねぇ 日本人としてのDNAか何かは分からないけれど、心に入ってゆかないなぁ。と思う。まず この子供のバイトでのお金の稼ぎ方は チップシステムのない日本にはちょっと合わないし。また 友達から安く買ったマンガ本を 親が金持ちの友達に高く売る。というのも 需要と供給バランスがよければいいなら 責められることではないけれど。ま 無料(ただ)で貰ったものを 売ったわけではない分、いいのかな。
・・・ あ そうか。 きっと 私はこういう人と友達にはなれないな。と思ってしまうタイプの方なんだな。と思った。
人間というか 女とは(違うタイプの人もいるかもしれないが) 実に 自分勝手なもので
金儲けのうまい夫は欲しいくせに、そういう人とは友達にはなりなくない。と 思っているとおもう。
で、自分の場合、金儲けのうまい夫とは縁もなく、自分もこの人のように徹底してお金を追って幸せになれるか?というとそういうタイプでもない。と ある時期に 諦めた方である。
で、 どうすれば幸せになれるか・・・と考えたときに、 ふと 周りを見渡すと 自分がカッコいいなぁと思う男の人たち(仕事をする姿は どういうわけか 男の人の方が 分かりやすい)は、 自分の技術を追い求めている人たちだった。 髪を扱う仕事ならその仕事。 不動産を扱う仕事なら その不動産という仕事を動かすために色々な人と交渉事が出来る引き出し。そして 粘り強さ まとめ上げると大きなお金が動く癖に お金をまったく度外視したような 一瞬一瞬の取り組み方。逆に小さなお金勘定をしていたら気が狂ってしまうのかもしれない。 医者だってそうだと思う。自分がその仕事が好きで使命を持っている人に私は診てもらいたい。 スポーツの指導者で勝ち負けの世界だけではなく子供たちに人間としての核を教えたいというような生き方も心から尊敬する。で 思えたのだけれど ハヤブサに貢献した職人さんたちのような仕事を出来る人たちが もっともっと生きやすい そんな国に もしも日本がなれたら、日本という国は なんて素敵な国になるのだろうな。