先日、股関節の痛みが気になる。と訴える母の付き添いで整形外科病院に行きました。
待っている間、骨密度検査の精密機械設備がその病院にはあるという宣伝が目につきました。
待合室の様子をみ、そんなに時間もかからないだろうしやってみるか。と、予約をしているところ
レントゲン室から帰ってきた母が なにやってんの?聞くので 骨密度検査と答えると、あら!私もやるやる。と
二人一緒に色々な部屋に回される。
そして 最後に先生の問診室へ。これも二人そろって並ばされて聞くことになる。
まず お母様から、股関節のレントゲンをみましたところ、まったくキレイで懸念されているような問題は見当たりません。おそらく考えられるには筋肉の低下でそのような痛みを感じられているかと。内転筋の強化に努めてみましょう。
そして 骨の方もですね お母様の骨は…
少しの間の中で、かわいそうに お母さん 嫌な話を聞かなければいけないのかな… と私は考えている間に
先生は、
備長炭並みにしっかりとなさっています。 と おっしゃった。
そして 次に娘さんですが…
え? え?? え??? と なにか展開が違うぞ。と、焦って 先生の続く言葉を追いかける。
… かなり数値が低くてですね… これは 重度の骨粗鬆症の枠に当てはまってしまう数値です。
え・・・ と絶句をしている私の隣で、母も 自分の吉報を喜びたくもあるが 虚弱な娘を持つことも自分の行く末の頼りにならないと諸々の考えが交差しているのか、その複雑な心境の整理をするように押し黙っている。
先生、それは改善に向かうにはどうすればいいのでしょうか。と、気を取り直すのと前のめりになるのが同時な具合で発生するように尋ねた。
もちろんカルシウム、ビタミンD、運動諸々ですが、いまはいい薬があります。
ですが 難は少し高いんです。
高いっておいくらですか先生!! と すがる気持ちで聞く私。
三割負担ですよね?
はい そうです。とわたし。
でしたら おそらく15000円になりますか それを 一か月に一回 12か月間打っていただく。
そんな 先生。一か月15000円で 骨が丈夫になるなら 高くないです!
もう今日からでも打ってください。と 前のめりの私に、そうよ そうよ あんた 今日からでも先生にお願いしなさい。と隣で 母が追いかけるようについてくる。
なぜか 診察室の皆さんは 笑っている。
こんな人って結構いるのかもしれない。骨太の母親に 骨粗鬆の娘。
空知管内で牛乳で育てられたと母は言っていた。おかゆまで牛乳で作ったものだったという。84歳のいまでもヨーグルト二パック牛乳一パックを一週間で消費する。そして中学時代はハンドボール部。成人してからは桜も紅葉も人生の茜色もゴルフ場ですべてみたわ。となつかしむ母。
かたや、わたしは乳製品はチーズとバター以外あまり好きじゃない。ヨーグルトを思い出したかのように週に1回くらい食べるくらい。そして美術部。成人してからの運動は プールで泳ぐことが一番好きで。たまの庭仕事くらいしかお日様との付き合いはない。
これか・・・この結果の違いは。
に、しても80超えて骨が備長炭並みとはすごい
すっかりその日で健康に自信を持った母は、生きる気満々になって京都の物産展をみに丸井さんへ行き、美味しいジャコの一品を買ってきてくれた。あんた これでも食べて骨丈夫にしなさい。と、気遣われる私は 12か月後の数値に期待をかけ。そこからが勝負よ、となぜか見舞う立場が逆転されてしまった母に対して 無意味な闘志を燃やしたりなんかしている。